皆さん、何歳まで生きるつもりですか?
様々なニュースを見ると、年金問題や孤独死など、
高齢になることにあまりいいイメージを持っていない人もいるかもしれません。
“ピンピンコロリ”=元気に年を取ってコロリと人生を終える、が理想ですが、
何もしないままではそれは難しいです。
せっかく生まれた人生、年を取ること、
高齢になることがリスクになるような生き方をしてはもったいないですよね。
超高齢社会を今から楽しく過ごすためには資産が必要です。
資産=お金と思っていませんか?
超高齢社会を生きるにはお金だけではない資産も必要です。
ではどんな資産があるか?この記事でお伝えします。
平均余命とは?
自分があと何年生きるのかを知るために
平均余命(へいきんよめい)という考えがあります。
平均余命とは、
ある年齢の人が、あと何年生きることができるか?を表す数字です。
平均余命は厚生労働省が発行している「簡易生命表」で公表されています。
今〇歳の男性だったら、あと▲年生きることができるよ、と表す期待値です。
平均寿命との違い
ちなみに平均寿命、という言葉のほうがよく聞きますよね。
これは令和元年に生まれた0歳の赤ちゃんの平均余命のことです。
令和元年だと男性は81.41歳、女性は87.45歳です。
40歳男性 平均余命は42.35歳
令和元年の公表を見てみると、
例えば40歳の男性の平均余命は42.35歳とあります。
つまり大体82歳ということですね。
40歳の女性だと平均余命は48.11歳です。
まだ人生の折り返し地点にもなっていないということです。
フルマラソン42.195キロでいうと、
やっとハーフマラソンのゴール20キロ地点になるあたりです。
体力に自信のない人ならハーフマラソンでも十分きついですよね。
しかし多くの人はここから更に同じくらいの距離を走ることになります。
マラソンならリタイアできますが、人生はリタイアできません。
(金銭的自由を手に入れてリタイアはありますが、
人生はリタイアしないでくださいね…)
健康寿命 男性72.14 女性74.79歳
平均余命、平均寿命のほかに、
健康寿命、という概念もあります。
健康寿命とは、介護状態などにならずに自立して日常生活を送れる期間のことです。
「令和2年版 厚生労働白書-令和時代の社会保障と働き方を考える- 」によると、
男性は平均寿命80.98歳に対して健康寿命は72.14歳、
女性は平均寿命87.14歳に対して健康寿命は74.79歳です。
男女ともに平均寿命と健康寿命の間に7-8年があります。
皆さんの残りの人生を楽しく過ごせるか、
息絶え絶えとなりながら過ごすか、
人生の後半数年の自由やリタイア生活のために
それまでの人生をすり減らすか、、、。
私は長寿の時代だからこそ、
今を楽しめることが“良い老い”だと思います。
超高齢社会を今から幸せに生きるためには、
資産が必要!というのがこの記事であり、ブログのテーマです。
ただし、資産というのは単にお金のことだけではありません。
様々な資産をバランスよく育てることが大切です。
超高齢社会に重要な資産
健康
病気になってからでないと大切さに気付かない健康。
皆さんの多くは望む・望まないにかかわらず、
80歳近くまで生きることになります。
お金を稼ぐことや人間関係を育てるにも健康が基本ですよね。
人間関係
男性は40代になると20%以上の人が、
50代になると40%近くの人が、
悩み事を相談できる友人が一人もいないそうです。
関連記事:社会人30代40代 友達作りの第一歩 サークルから知人を増やすコツ
年を取ってからの孤独は認知症などのリスク、
災害時のセーフティネットの不足、といった深刻な問題にもなります。
ただの知り合いではなく、
あなたを分かってくれる人の存在が何よりも重要になります。
人脈という言葉にすれば、人間関係が資産であることが分かりますね。
時間
毎日会社と自宅の往復だけ、
介護や育児であっという間に一日が終わる、、など
他の資産がどんなにあっても時間がなければ使うことすらできません。
だからこそ時間を味方につけることが重要です。
例えば老後資金2000万円の準備を40歳から始める人と、
20歳から始める人では20歳の人は40歳の人の倍以上の時間的余裕があり
その分難易度が低くなります。
資産運用の長期の積立や、そもそも時間を使わない自動売買などは
時間という貴重な資産をフル活用したものです。
お金
お金は資産だというのは誰もが分かるでしょう。
老後資金2000万円と言われていますが、
これからの社会はただ現金の貯金だけでなく、
金融資産、お金の稼ぎ方も大切になってきます。
人生の問題の8割はお金で解決できる、と言う人もいます。
お金が人生のすべてではないですが、私もそう思います。
お金以外の資産の問題はお金でどうにかできるものもあります。
お金で解決例
- 定期的に整体に通う、高品質な枕を買う(健康をお金で買う)
- ルンバで掃除する、ウーバーイーツを頼む(時間をお金で買う)
- 投資で不労所得を得る(お金でお金を買う(増やす))
- ギスギスした人間関係の職場をやめて、好きな人とだけ過ごす(人間関係をお金で買う)
などです。
けど、健康や時間を犠牲にしてお金を手に入れる、
人間関係をお金に換える、なんてずっと続けられませんよね?
超高齢社会の幸せ=資産はかけ算!
重要なのは、これら資産がどれか1つだけ飛びぬけて良くても、
他の資産が不足していると幸せを感じにくいということです。
幸せは資産のかけ算です。
幸福=健康×人間関係×時間×お金
それぞれの資産を5段階評価にして幸福度を考えてみましょう。
・年収が1億円あり(お金:5)、
・時間は割と自由で(時間:4)、
・友人はまあまあいる(人間関係:3)、
・いままでの不養生がたたり寝たきり状態(健康:0)、だとしましょう。
お金(5)×時間(4)×人間関係(3)×健康(0)=幸福度0
資産に0があると他の資産の評価が良くても幸福度も感じられません。
他にも考えてみましょう
・お金は年齢の割にお世辞にも多いとは言えない(お金:2)
・貧乏暇なしであまり時間がない、、(時間:2)
・長時間の立ち仕事で腰に持病(健康:2)
・家族や地元で助け合える仲間がいる(人間関係:4)
お金(2)×時間(2)×健康(2)×人間関係(4)=幸福度32
年収も時間も友人もいるけど、ものすごい不健康な人より、
貧乏暇なしで体も健康とはいえないけど友人居る人のほうが幸福度は高いです。
それぞれの資産への評価はあくまでその人自身の価値観なので、
その価値観も幸福度に大きく関わりますが、
どこか1つ評価が0の資産があると幸せは感じることは難しいです。
逆に1つでも評価が上がると幸福度はだいぶ違います。
資産評価であなたが「4」と評価しているものを
「5」にする努力よりも、
「1」や「2」の評価のものを改善するほうがはるかに簡単で、
幸福度も実感しやすいと思います。
以前私はタイの山岳地帯やフィジーに1か月近く滞在していました。
そこで暮らす人たちは経済的余裕とは程遠い、
衛生環境もお世辞にも良いとは言えない環境でした。
けれど日本で暮らす人よりも幸せそうでした。
毎日何しているんだか分からないブラブラしているおじさんたちが
路上にいすを出していつもだべって楽しそうにしていました。
貧乏でも時間や人間関係が恵まれた人のほうが幸福なのは、
幸福度は資産のかけ算で成り立って、どれか1つ1段階でも
評価が低くなったり高くなったりするだけで、幸せは大きく変わるのです。
変化の激しい現代で超高齢社会を生きるには
様々な資産をバランスよく作っていくことが大事だと思います。
常に自分を振り返り、改善する資産は何か?を考えて行動しましょう!