社会人としてキャリアアップや収入を上げるために何か勉強しようと思っていませんか?
そんな時の選択肢として、専門知識や研究スキルが身につく、
社会人での大学院進学があります。
とは言っても多忙な社会人は仕事や家庭で大学院入試のための勉強時間を確保できるのか心配な人もいると思います。
この記事では、偏差値50の文系大学出身でアラフォー子育てしながら東京大学の大学院に進学した社会人の私の経験をもとに、社会人で大学院入試に合格するために、
効果的に計画を立て、時間を管理するコツをお伝えします。
進学先や学びたい内容、取りたい資格が決まっていない場合は
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大学院の入試条件を理解する
大学院入試を受けるための準備の第一歩は、入学条件を理解することです。
そうすることで、自分のキャリアや目指す道と、
それに適して、現実的に受験もできる大学院入試の具体的な要件に合わせた学習計画を立てることができます。
GREやGMAT、TOEFLやTOEICの有無・最低得点、社会人選抜の有無など、
そもそも入試を受けるために必要な具体的な入学条件を必ず調べましょう。
ちなみに東京大学の大学院については各研究科のページに詳細が載っています。
研究科によってHPの記載内容がバラバラで分かりにくいので、
まだ志望する専攻がはっきり決まていない段階であれば、
こちらの東大の概要資料に大学院入試の選抜方法の概要が記載されています。
東京大学大学院入試の実際にかかった時間や費用についてはこちらの記事で紹介しています。
“勝てる相手と戦う”も重要な戦略
大学院は所属する教授の研究領域によって得意不得意があり、
学部の大学と違って偏差値もなく同じ大学内の大学院でも全く違います。
“大学院を大学の偏差値やブランドで選んではいけない”と言われる理由はここにあります。
ただし、私個人の意見としては、研究職や大学教員を目指さない人であれば、
研究スキルや専門知識が身につくことは大前提ですが、
ブランドで大学を選ぶことも現実的には“あり”だと思います。
大学院に対して特に知識がなかった時の自分や、
会社の就職面接などを思い出してみてください。
大学院卒の担当者であれば、
“大学院はブランド名で選ぶものではない”、と理解していると思いますが、
まだまだ院卒の人は少ないです。
そういった人たちは大学院でどのような研究をしたのか?
ということは履歴書を見て、少し面接で話をしてみて、
その後初めて採用可否の判断基準になるものです。
そう考えると、専門職や研究者にならない限りは、
世間の大半の人は大学名で見ている、という、
本当は正さなければいけないけど多くの人が従う偏見が存在している、
ということも加味したほうが良いと思います。
そう考えると、研究内容は置いておいて、
大学(院)の名前、そしてその中で自分が合格できそうなコースは何か?
ということから大学院を選ぶことも現実的には大切な判断です。
自分がやってみないな、と思える研究科の試験内容に、
英語だけでなくフランス語やドイツ語などの第二外国語があるだけで、
社会人には格段に難易度があります。
その大学院入試に、語学試験があるのか、面接だけなのか、など、
手間暇も計算に入れて自分が戦うことができること、
“勝てる相手(試験内容)とだけ戦って勝つ”という戦略も重要です。
効率的な学習計画を立てる
自分が戦うべき相手(研究科や試験内容)が把握できたら、
試験準備の第2段階は、学習計画を立てることです。
大学院入試で学習計画を立てるには、
まずは過去問を入手して敵を知ることから始まります。
学習計画は、自分が目標とする大学院入学の具体的な要件に合わせたものであるべきです。
このため、いきなり英語の参考書や単語帳を開くのではなく、
過去問を1年分でも解いてみて、
自分の今の実力と求められる学力とのギャップや弱点を知り、
それを克服するために現実的に何を勉強してどれくらい時間がかかるか計算しましょう。
自分自身の長所と短所を考慮する必要があります。
英語の長文読解問題に対して、文法は問題ないから単語帳から語彙力を増やそう、
土日は時間が取れるから1週間でこれくらい時間は取れそう、といったことを計算します。
綿密に練られた学習計画により、時間を最適化し、効 率を最大限に高めることができます。
忙しい社会人のための時間管理術
忙しい社会人にとって、時間を賢く管理することは大切なことです。
そのための1つの方法は、スケジュールを作成し、それを忠実に守ることです。
このスケジュールには、仕事、勉強、リラックスの時間が含まれているはずです。
また、現実的で達成可能な目標を設定することも重要です。
小さな目標を設定することで、試験勉強という大きな仕事を管理しやすい大きさに分割することができます。
そうすることで、勉強に追われることなく、モチベーションを維持することができます。
“ポモドーロ・テクニック”で20分1セットにして集中的に勉強する
スマホやYoutubeが気になって勉強できない!という人も多いと思います。
私も大学院入試勉強の当初はこの誘惑によって学習計画が崩れたり、
かなり苦戦しました。私は自分の性格的にそのような余暇を全否定しようとすると、
余計に集中できなくなる、と分かっていたので、
どのようにうまく付き合えないか色々調べるうちに身につけたのが
ポモドーロ・テクニックです。
ポモドーロはイタリア語でトマトの意味で、トマト型のキッチンタイマーを使って
勉強時間を区切ったことから発明されたもののようです。
やり方としては20分勉強して5分休憩、これを1セットにして、
複数回セットで勉強を計画していきます。
本気でやるとせいぜい4,5セットが限界でかなり集中して勉強できます。
ポモドーロタイマーは実際にタイマーを使うでもいいですし、
スマホのアプリもあるので好きなものを選んでみましょう。
私はスマホ中毒対策用の“forest”を利用していました。
タイマーを使うことで木や花を育てることもできてちょっとした息抜きになりますよ。
モチベーションを維持するための戦略 ‐“やる気”を待たない‐
周囲に相談できる人がいたり、勉強を刺激しあえる仲間がいるなら、
その存在はモチベーション維持に大きな影響を出してくれるはずです。
しかし、社会人の大学院入試対策は多くの人にとって孤独だと思います。
仕事やら家事育児やらで勉強する気になれないこともあります。
気分転換してやる気スイッチが入るようにする、という考えもありますが、
モチベーション維持の戦略として逆説的ですが、
そもそもモチベーションを頼りにしないことも考えてみてください。
やる気はなくてもやっているうちに集中できることないですか?
これは“作業興奮”と呼ばれるものですが、
始める前はやる気がなくてもやり始めるとだんだんとやる気が出ている状態です。
仕事でも勤務開始前や通勤途中は凄まじく憂鬱になっていても。
仕事が始まると案外淡々と仕事ができている、という経験はないですか?
勉強の前にモチベーションがわくのを待っていたら、
忙しい社会人は永遠に勉強できません。
ポモドーロ・テクニックも併せつつ、つべこべ言わずにまずは始める、
これがモチベーション維持の戦略になります。
まとめ
大学院入試の対策と勉強は、忙しい社会人にとって大変なものです。
しかし、適切な学習計画と時間管理・モチベーション戦略があれば、
決して不可能なものではありません。
入学条件を理解し、学習計画を立て、時間を効果的に管理し、
モチベーションを維持することで、合格に近づきましょう!
具体的な勉強方法は私の東大大学院合格の経験をもとに
3万文字になった対策を是非参考にしてみてください。
【3万字】0から始める社会人の東京大学大学院入試対策(教育学研究科)|チャロ@超高齢社会の案内人|note
この記事では知識ゼロの状態のアラフォーで保育園児育児中(フルタイム勤務)社会人の私が東京大学の大学院(教育学研究科・比較教育社会学コース)の入試を受験し合格した経験をもとに、同じように社会人で大学院の進学を考えている人の入試対策の参考になるために書いています。 ・合格までのスケジュール ・利用した参考書 ・勉強方法・試験対策 ・論述問題・小論文の模擬試験解答&研究計画書フォーマットサンプル ...